石けん作りに欠かせない苛性ソーダ(NaOH)は、劇物です。
購入の際は、身分証明書の提出、印鑑などが必要ですが、通販でも購入することができます。
その際は、対面購入時と同様に身分証明書のコピーや書類を提出して購入します。
ですが、何も提出なく購入できる苛性ソーダもあります。
すごく不思議でしたが、理由がわかりました。
劇物指定の基準では、濃度5%を超える苛性ソーダは劇物に指定されます。
通常の商品と同じように購入できる苛性ソーダは濃度4%以下の希釈された苛性ソーダです。
石けん作りで使う苛性ソーダはフレーク状の98.5%以上で、石けんにするときは水で希釈して濃度30%程度で作ります。
完全な劇物ですね!
では、濃度4%の苛性ソーダは何に使うのか?というと、お掃除用です。
苛性ソーダの用途を見ると、油汚れ落とし、排水パイプの洗浄、石けん製造となっています。
劇物指定にならない濃度4%以下の苛性ソーダ水にすれば、パイプ洗浄に使えます。
念のため、市販のパイプ洗浄剤を調べてみると業務用の強力なもので4%、家庭用のものは1%のものがありました。
ちょうど(?)家の洗面台の排水口の流れが悪いので、濃度2%の苛性ソーダ水を作り洗浄しました。
水500mlに対して苛性ソーダ10gを溶かし、排水溝に流し入れます。
そのまま30分放置してからバケツ1杯の水を一気に流したところ、気持ちよく流れつまり解消!
汚れ具合によって濃度を調整して、正しく使うと石けん作りのほか、パイプ洗浄などに活用できます。
地域によっては、薬局で苛性ソーダの入手が困難でネットで購入する方も多いと思いますが、濃度4%の苛性ソーダでは石けんは作れません。
購入の際は濃度を確かめてご購入下さいね。